Flash作成の機能の一つとして「ビットマップのトレース」と言うのがある。 いわゆるビットマップ画像をベクトルデータに変換するもので、例えば写真をこの機能に掛けると形や色で部分部分のベクトルデータにグループ分けされ、一見手書き画風の画調に変わる。 この機能を使うとファイルサイズが軽減できる(サンプル画の場合は1/3以下になる)という利点がある上に、部分部分の変形や色付けなどが可能になり、シンボルに変換してモーショントゥイーンを施すことも可能になる。 ここに示す例は、単純に写真から人物を切り抜いて背景を入れ替えると言うものであるが、アイディア次第でいろんな効果を生み出すことができよう。 |
写真の変換、切り抜き まずステージに写真を読み込む。本例の場合は、キャンバスサイズw243×h300で同サイズの少女の写真を読み込んだ。(ちなみにこの写真はstockXchngという著作権フリー写真の配信サイトからダウンロードした) 新しいレイヤーを上部に作成し、同じ位置に同じ写真を読み込む(ライブラリーから)。 同じ少女の写真が2枚重なり合っている状態になる。上部レイヤーの写真を選択し、「修正」「ビットマップ」「ビットマップのトレース」をクリックすると設定ウインドウが開くので、好みの設定を施す(この例の場合は、色数:60、ノイズ許容量:3pix、トレースの精度:最高、ポイントの数:多い)。 トレースする前の写真と、した後の画像を以下に示す。 次に、背景をクリックすると色合いによっていくつかのグループに分かれているので、選択してはデリートキーを使って削除する。 小さな斑点状に残った部分は、消しゴムツールで消す。 人物と背景の境の部分はこまめに選択・削除を繰り返して背景色部を取り除く。 背景部が取り除かれたら人物全てを選択し、グループ化する。 人物だけを切り抜いた画像を次に示す。 なお、切り抜いた画像は、flash作成時には背景が透明になるので、他の背景と入れ替えることが出来る。 |
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モーショントウイーン 少女の写真とトレース後の切り抜き画像を重ね合わせたステージの最背部に大きめのサイズの都会風景写真を配置する。 少女の写真をフェイドアウトさせながら、切り抜き画像をフェイドインさせ、同時に背景画を移動させながらフェイドインさせる。 背景画は最初は写真であるが最終的にはやはり同じ条件でトレースしたものを配置するようにした。 下図に示したように非常にシンプルなタイムラインである。 写真は31FRAME目のアルファー値を0に、切抜き画と背景は初期のアルファー値を0に設定し、背景は移動させながら登場させFRAME30ではビットマップのトレース処理を施したものと入れ替えた。 |
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